二人に同じだけ幸せが降るように
Skoop On Somebody の『eternal snow』の歌詞である。
この方々は親父がきっかけで知った人たちだ。
親父の車に乗るとよくこのアーティストの曲が流れていた。
甘いバラードから元気になるポップスまで様々だ。
主にバラードを中心に歌っているR&Bグループのため大人な感じを漂わせる曲が非常に多かった。
子供ながらに聞いていた僕は何が何だかさっぱりであった。
「このアーティストのなにがいいの?」と親父に問いかけると
「この歳になればわかるよ。」
と返される。
妙なモヤモヤを抱えつつ、時間がこの出来事を記憶の中から忘却させた。
月日は流れ親父の車を運転させてもらえるようになった。ふとカーナビの中に録音されている音楽を垂れ流しにしてみた。
すると幼い頃に聞いたSkoop On Somebody の曲が次々と流れてくる。
何かノスタルジーな気分が襲ってくると同時に新しい感覚が芽生えた気がした。
あの頃はなにもわからなかったが今聴くとすごくわかる歌詞に勝手に酔いしれてしまったのだ。本当に勝手だ。
自分がやっとこのアーティストの曲が理解できるまでに成長した事への喜びを感じる。並行して悲しみの歌詞に対して理解ができるまでにもなってしまっている自分がいる。
人間は時が経つにつれて様々な経験を重ねる。
その経験値はたくさんある人もいればあまり行動的ではない人は低いものである。
経験して自分の成長に繋げるものもあれば失意のどん底に突き落としてくれる経験もある。
後者の場合でも次の経験に生かす貴重な体験と思えばいいものであるかもしれない。
しかしながら悲しい経験がトラウマになり、なにも行動できなくなる人もいる。
自分のその行動が、その起こしたアクションが、もしかしたらある人にトラウマを植え付けてるかもしれない。
とある研究結果によると、人間は本当に悲しい出来事が起こると自己防衛本能としてその記憶を喪失する仕組みになっている。
辛い思いをすると人間の脳が壊れてしまうためこういった反応をするのだとか。
我々は中々都合のよい頭をしているため、脳の中でまだ記憶されている悲しくて辛い出来事は衝撃で忘れるほどではないのなら記憶するべきと脳が自然と判断しているのだろう。
したがって、それらの記憶はきっと自分の今後の行動の中で活かすべきという暗示ではないのか。
都合のいい頭をしているんだ。
都合のいい考え方をして、悲しい記憶も利用して自分の人生を楽しい方向に寄せていこう。
それが大人になるという事かもしれない。
要はなにが言いたいかっていうと!
Skoop On Somebody は最高のアーティストです。
サラバ、またいつの日か。